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暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編-

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アーユルヴェーダが教えてくれる、ストレスの正しい理解とケア方法

例えば、ゴムボールを指で押すと、ゴムボールの押された部分は凹みます。

この状態は、まさにストレスを具現化したものと言えるでしょう。
指がストレッサーであり、ボールの歪んだ部分がストレスを受けている状態です。

人間も、ストレスが頭の上から(頭の上からを外す)かかると、上記のボールと同じように身体に歪みが生じ、骨や筋肉、内蔵に圧力がかかり、心身に不調をきたすようになります。

ただ、一言でストレスと言ってもその原因や症状は様々なので、一人一人にマッチしたケアを行う必要があります。

そこで今回は、様々なストレスタイプをアーユルヴェーダ的に見ていきたいと思います。例えばストレスの種類を頭皮の色で見る方法と、誰でも簡単にできるストレスケア方法をご紹介したいと思います。

皆様は、どのようなストレスタイプに当てはまるでしょうか?
ぜひチェックしてみてください!

アーユルヴェーダドーシャから見る3つのストレスタイプ


 
同じようにストレスを受けても、人によって強くダメージを受ける人・受けない人がおり、また、身体・心・行動に出てくる症状にも違いがあります。
ここからは、アーユルヴェーダのドーシャ別に、ストレスの現れ方をご紹介したいと思います。

ドーシャ 特徴 身体的ストレス 心理的ストレス 行動的ストレス
ヴァータ ラジャス(激質)が増え動きの質も増える、

不安・落ち着きのなさが目立つ
疲れやすい、不整脈、息苦しくなる、
めまい、関節の痛み、睡眠障害、背中の痛み、性欲低下、首と肩のコリ、便秘、頭痛、腰痛、冷え、風邪を引きやすい
集中できない、頭が冴えない、落ち着きがない、優柔不断になる、叫びたい衝動に駆られる、不安になる、心配になる、恐怖心が湧く、緊張する 多弁になる、浪費する、過行動、喫煙量の増加、間食が耐えない、一度にたくさんのことをしようとする、
ピッタ ラジャス(激質)が増えストレッサーを
はねのけようとする、

いらつき・怒り
暑さへの過敏、顔の紅潮、頭を締め付けられるように感じる、身体がほてる 楽しくない、圧迫感がある、元気が出ない、人を許せない、イライラ、欲求不満、自信がない、生きる希望が持てない、何もかも壊したくなる スリルを求める、攻撃的になる、敵意を持つ、感情を爆発させる、過剰飲酒、好色、過食、短気になる、自殺を考えることがある
カパ タマス(暗質)が増えてストレッサーに重圧をかけられる、

感情を抑える
食欲低下、睡眠欲求、風邪を引きやすい、
足が重い、頭が重い、息苦しさ
人に会いたくない、無気力、憂鬱になる、
いろいろなことに重荷を感じる、無感動、
強い睡眠欲求、周りの人が冷たく感じる
引きこもる、無気力、過眠、拒食、寡黙、
行動低下、仕事を先延ばしにする
 自分のドーシャを知りたい方は、こちらの記事をご参考にご覧ください。

頭皮から分かるストレスサインとアーユルヴェーダでケアする方法


 
ストレスのタイプは、頭皮の色からチェックすることも可能です。
頭皮の色は大きく分けて、赤み・黄色み、青みの3種類に分けられます。

●頭皮の色が青白くなっている方→神経にストレスがかかっている可能性があります。 
<チェック方法>
特に、前頭部と頭頂部に症状が出やすい傾向があります。
また、頭皮が刺激に対して鈍感で、硬く凝っていることが多いので、ご自身の両手指の腹でよくチェックしてみてください。

神経へのストレスは、アーユルヴェーダの5元素でいう「風」が増えやすいライフスタイルが原因で起こります。
具体的には、仕事のプレッシャーや恋愛の悩みなどが上げられます。また、集中する作業が多い時などにも起こります。

●頭皮の色が赤っぽくなっている方→筋肉にストレスがかかっている可能性があります。
<チェック方法>
特に、側頭部に症状が出やすい傾向があります。また、頭皮に炎症が起きて敏感になっていることが多いので、家族や恋人に頭皮の状態をチェックしてもらいましょう。

神経へのストレスは、アーユルヴェーダの5元素でいう「火」が増えやすいライフスタイルが原因で起こります。
いつもちょっとしたことでイラつく、むかつくような人は火を増やしています。
具体的には、激しい運動または運動不足、寝不足などが上げられます。
食事の際、辛味のスパイス等を減らすように心がけてみてください。

●頭皮の色が黄色いっぽくなっている方→内臓にストレスがかかっている可能性があります。
<チェック方法>
特に後頭部に症状が出やすいです。また、頭皮が刺激に対して鈍感でぶよぶよしていることが多いので、自身で手の指で触って確かめてみましょう。

内蔵へのストレスは、アーユルヴェーダの5元素でいう「地」が増えやすいライフスタイルが原因で起こります。
ためいき、食べ過ぎ、運動不足などといった「重いもの」が増えすぎないように注意しましょう。
偏った食生活や、排泄の滞り、消化不良なども原因の一つになりますので注意しましょう。

必要なストレスもある!?ユーストレス・ディストレスとは?


 
ストレスというと、ネガティブなイメージしかない方が多いかもしれませんが、
適度なストレスは、生きていく上で実は必要なものです。

例えば、一切ストレスがない生活を送ったとすると、人は成長することができません。
また、アーユルヴェーダの5元素でいう「空」が過剰になり、認知症といったある種の病気を引き起こす可能性もあります。
さらに、ストレスに対する免疫力が下がり、次にストレスを受けた際に過度なダメージを受けるようになります。

ストレスと一言で言っても私たちを悩ませ、心身の不調をひきおこすものばかりではありません。
ストレスは大きく分けると2種類あります。
一つは、心身の負担を与えやがて病気などに引き金になり、心身にとって害となるストレス「ディストレス」
もう一つは、適度なストレスがモチベーションをアップしたりしてやる気を起こすような適度なストレス「ユーストレス」です。

●ディストレスとは?
・強すぎる刺激で心身に対して悪影響を与えるストレス
・過度な運動や仕事過多、不適切な人間関係などで与えられるもの
・自覚症状…痛い
・脳波…ベータ波
・心拍数…頻脈
・血圧の変化…血圧上昇

●ユーストレスとは?
・ちょうど良い刺激で心身の向上や成長につながる必要なストレス
・ヨガなどの運動法やトリートメントで与えられるもの
・自覚症状…痛気持ち良さ、心地よさ
・脳波…アルファ波
・心拍数…脈変化なし
・血圧の変化…血圧変化なし

大切なことはもともとユーストレスとディストレスがあるというより、これは一人一人のストレスとの向き合い方をさしているものです。

誰でも簡単にできる!アーユルヴェーダの教えを元にしたストレスケア方法

 

ここからは、アーユルヴェーダの教えを元に、時間がない人や、アーユルヴェーダの知識がない人でも簡単にできる、様々なストレスケアの方法をご紹介したいと思います。

●片鼻呼吸法
呼吸において、吸気は交感神経と、呼気は副交感神経と関わります。
ストレスが貯まると交換神経が優位となり、吸気が深くなり呼気が浅くなります。
意識的に呼気を深くするだけでもストレスケアにとても役立ちます。

また、下記でご紹介している片鼻呼吸法は、呼気を深めてリラックスしたい時にとても有効な方法です。

1. 人差し指と中指を眉間に当てます。
2.手の親指で軽く右の鼻をふさぎ、左の鼻からゆっくりと息を吸います。
3. 親指と薬指で両鼻をふさぎ、息を止めます。
4. 右手の薬指で左の鼻をふさぎ、右の鼻からゆっくりと息を吐き切ります。吐く時は吸う時の2倍の時間をかけるようにしましょう。
5. もう一度右手の薬指で左の鼻を防ぎ、右の鼻からゆっくり息を吸います。
6. 親指と薬指で両鼻をふさぎ、息を止めます。
7. 右手の親指で右の鼻をふさぎ、左の鼻からゆっくり息を吐切ります。この時も吐く時は吸う時の2倍の時間をかけるようにしましょう
8. 上記のステップを5回ほど繰り返します。

この片鼻呼吸法は、いつ行っても問題ありません。“呼吸が浅くなっているな…”“心拍数が上がっているな…”“頭に見えない圧力を感じるな…”という時など、いつでも行ってみましょう。

●ストレスについて話す(放す)
「話す」は、「放す」ということでもあります。
ストレスとなっている事項を自分の中で貯めず、家族や友人、恋人に話して放しましょう。

●笑う
友人と笑い話をしたり、お笑い番組を見るなどして笑う時間を増やしましょう。
面白いと思っていなくても、広角を上げるだけで脳に神経が伝わり
セロトニンという心を安定させる脳内ホルモンが分泌されると言われています。

●軽い運動を習慣づける
オススメは週2~3回のヨガです。ヨガは、お家でも自分で簡単に行うことができます。
また、痛気持ち良いぐらいの刺激を入れることで、ユーストレスを与えることにも繋がります。

●1日に1回自分だけの時間を作る
仕事終わりの1時間やバスタイムなど、特別な時間を作りましょう。
その間は仕事のことも家族のことも忘れて、自分のことだけを労る時間にしましょう。

●スルースキルを身につける
スルースキルとは、その名の通りストレスをスルーするスキルのこと。
ストレスが溜まりやすい方の多くは、色々なものを余分に抱え込もうとする傾向にあります。人から気に障ることを言われたり、批判されたと感じても、それを抱え込まず聞き流す練習をしましょう。

まとめ

今回は、現在人の悩みの種となっている「ストレス」について、様々なタイプとアーユルヴェーダの教えに基づいたケア方法をご紹介しました。

●ストレスは、アーユルヴェーダドーシャ“ヴァータ”“ピッタ”“カパ”によって身体的、心理的、行動的症状が変わってくる
●ストレスは、頭皮の色を見ることで身体のどの部分に負担がかかっているのか、また、アーユルヴェーダ五元素の何が過剰になっているのかが分かる
●ストレスには、心身に害となる「ディストレス」と有益となる「ユーストレス」がある。
●ストレスケアには、アーユルヴェーダの教えに基づいた片鼻呼吸法はじめ様々な方法がある


現代社会において、ストレスは“溜まるもの”と諦めている方も多いことと思います。
しかし、ちょっとしたケアや呼吸法を取り入れるだけでも、心身は大きく変わってきます。
反対に、放っておいて貯め続けると思わぬ大病に繋がる危険性もあります。
ストレスをゼロまで無くす・解消するというのではなく、ストレスを感じたことに気づき、手放していくという意識を持って、いい意味で気を楽に日々の生活を遅れるよ良いですね。

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