暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編-

【女性にパワーをもたらす神秘の月】満ち欠けに合わせた生活術を伝授!

“満月の夜は、心がザワザワする”
“新月の時期はなんだか痩せやすい”
“出産は満月の日が多い”
こんなことを聞いたり感じたりしたことはありませんか?
これは迷信や偶然ではありません。
 
月には特別なパワーがあります。
 
科学的にも証明されている通り、月には常に地球を引っ張る“引力”という力が働いています。
海面が持ち上がる潮の満ち引きという現象は、この引力によるものです。
実際は、海面だけでなく地面も引力の影響で数十センチ上がり下がりしているのだそうです。
 
海の水や大地の土が月の引力の影響を受けるということは、自然界の一部である人間の身体や心も影響を受けて当然ですよね。
 
特に、女性の身体に起こるあらゆる変化や周期には、月の満ち欠けが大きく関わっていると言われています。
 
そこで今回は、この女性と月の関係、そして月を味方につけて幸せに過ごす方法について解説したいと思います。
 

知って納得!月と女性の体の神秘的なつながりとは?



アーユルヴェーダでは、太陽(右側)は男性性、月(左側)は女性性の象徴だと言われており、様々な診断法やヨガの呼吸法、健康法なども女性は月の側により意識を向けるよう説かれています。
<例>
・女性の脈診は左手首で行う(男性は右手首)
・ヨガのハタプラーナヤーマ(交互の鼻呼吸)、左右の鼻腔に意味がある。
左の鼻腔(月のイダー)は右脳・心の落ち着きなどと関係。さらには女性性を高めるには左鼻からの呼吸を意識する
・自律神経は、交感神経と副交感神経があり、副交感神経は落ち着きや安定と関係する。
・5元素では、女性は月に関連性が深い水が優位になりやすい など
 
実際に月の影響を感じたことがあるという女性は、少なくないのではないでしょうか。
 
最も代表的な例は、生理周期です。
月の満ち欠けは28周期、これは女性の生理周期と同じです。
満月の日に生理になりやすいというのは、月のリズムが女性のホルモンバランスに連動し、神経系にも影響するからだと言われています。
 
また、満月の日に出産が多いというのもよく聞く話です。
これは、引力が人間の体内にある水つまり羊水に影響を与えるからだという説もあります。
 
一方、月のリズムを無視して過ごしてしまうと、知らずしらずのうちに心身のバランスを崩し、婦人科系のトラブルやPMSの悪化などが起こったり、妊娠、出産といった場面で大きな差となって現れたりすることもあります。
さらに、満月の日は事件・事故が起きやすい、地震などの自然災害が起きやすい、出血が多くなりやすいなどということも言われています。
 
忙しい中でも毎日少しだけ月に目を向ける習慣が持てると、月のリズムと調和することができ、心身の自己コントロールやメンテナンスなども行いやすくなります。
 
ここからは、新月、下弦の月、上弦の月、満月のエネルギー状態に合わせた生活のコツを、それぞれご紹介していきたいと思います。
 

新月が女性に与える影響とオススメの過ごし方



新月は、太陽・月・地球がこの順番で一直線に並んだ状態で、完全に隠れていて目には見えませんが、太陽と月からの引力が強く働いている時です。
 
新月の日は、新月ファスティングという言葉があるくらい排出力が高くなるので、デトックス習慣を始めるタイミングとしては最適です。
また、これから満月に向かって、少しづつ進んでいくスタートの時でもありますので、
神経系が敏感になり背中がすっと伸びて、心もシャンとなるような時期と言えます。
 
<新月の日にオススメの過ごし方>
·  お風呂にゆっくり浸かって汗を出し、これまでの1ヶ月で体に溜まってしまった老廃物や毒素をデトックスしましょう。
·  半日または1日断食をして胃腸を休め、体の中をクリーンにしましょう。
·  よもぎ蒸しをするのも最適です。
·  デトックス性の高い野草茶を飲んだり、モリンガを食べたりするのもオススメです。
 
<目標を立てる・願い事を唱える・アファメーションもこの時期がおすすめ!>
新月は、“何かを決断して始める日”に最適だと言われています。
一般的に太陽は行動力、月は精神力のエネルギーを持つと言われているのですが
新月は二つが重なる日なので、より意志を強く持つことができます。
 
※アファメーションとは…
自分の願いや肯定的な言葉を意識して口にすることで、潜在意識に働きかけ
それらを実現させていく自己コントロール方法
 

上弦の月が女性に与える影響とオススメの過ごし方



上弦の月は、月が地球と直角の位置にある状態、左半分が隠れ右半分が見えている半月のことを指します。
 
満月へと満ちていく途中の上弦の月は、少しずつ体の吸収力が高まっている時期です。
また、次の生理が来るまでの黄体ホルモンが活発になり吸収力が上がる時なので、比較的お腹が空きがちになりますが、食べすぎには注意しましょう。
体内の水分量を保つということも意識したいポイントです。
 
一方、新月や満月に比べると月の引力は弱いので、神経が休まり、落ち着いて判断・行動できる時期でもあります。
 
<上弦の月の日のオススメの過ごし方>
・ヨガやスポーツを積極的に行いましょう。
・トレーニングをして、汗をかきましょう。スポーツジムを始めるのはこの日がオススメです。
・このタイミングで何か新しいことを始めてみましょう。
 
<妊婦さんにはマタニティーヨガがオススメ>
上弦の月から満月までの一週間は、普段よりもお腹の赤ちゃんのスペースができやすく
逆子である場合は戻りやすいとも言われています。

満月が女性に与える影響とオススメの過ごし方



満月は、太陽・地球・月がこの順番に一直線に並んでおり、地球に向いている月の面がすべて見えている状態のことを指します。月の周期の中で、引力が最も強くなります。
 
満月の日は、満潮となる動きと同じように、人間の体内の水も引っ張られて神経系が活発になります。
出産もこの日重なることが多く、産婦人科医院では月カレンダーが飾られていることも多いと言われています。
また、生理になる人が多く、PMSが強く出る傾向があります。
 
気持ちの傾向としても、何故か外へ出掛けたくなったり、お酒を飲みたくなったり、食事もいつもより重たいものを食べたくなったりと活発になると共に、神経が高ぶり、イライラしやすくなります。
事故や事件なども起きやすく、アメリカの警察では、動員数を増やした方がいいという意見が出ているほどだそうです。
 
<満月の日のオススメの過ごし方>
·  自分が楽しいと思うことや好きなことをして過ごしましょう。
·  リラックスを意識しましょう。
·  ゆったりとした音楽を聴いてみましょう。
·  オーガニック食材がメインの、ヘルシーで栄養のあるものを食べましょう。
·  身体の吸収力最も高まるので、こだわったサプリメントを飲むならこのタイミングがベストです。
・新月に向けてのスタート時期でもあるので、ダイエットを始める日としても◎
 
<食生活で気をつけること>
・栄養を吸収しやすいので    食べすぎやカロリーオーバーに注意しましょう。
特に揚げ物やお菓子などは要注意です。
・お酒にも酔いやすいので、飲む量に注意しましょう
・身体の吸収力最も高まるので、食品添加物の摂取は避けましょう。
 
身体の吸収力最も高まること考えると、ワクチン接種には向かないタイミングと言えます。
またジャンクフードや自分の体調に合わないものなどをデトックスする時期です。
 

下弦の月が女性に与える影響とオススメの過ごし方



下弦の月は、上弦の月と同じように地球と直角の位置にあり、右半分が欠け、左半分が見えている半月のことを指します。新月へと欠けていく途中の下弦の月は、排出、放出、解毒力が強まる時期です。
 
また、生理が終わり、卵胞ホルモンが活発になる時期なので、心も身体も生き生きと安定し
お肌や髪がつやつやになる時期でもあります。
 
一方上弦の月と同様、新月や満月に比べると月の引力は弱いので、一番神経が休まり、落ち着いて判断、行動する事ができる時とも言えます。
抱えているもの、溜め込んでいるものを手放す時期として、今一度自分の身体、心に耳を傾けてみましょう。
 
<下弦の月の日のオススメの過ごし方>
·  新月に向けてデトックスを始めるオススメのタイミングです。
·  早めに帰って読書をしたり、自分の生活を見直す時間を取ってみましょう。
・好きな香りのアロマなどを楽しみながら、自分の心身の声に耳を傾けてみましょう。
·  軽めの運動をしましょう。
 
汗も出やすいのでデトックスには本当に最適、満月で溜め込んだものを出していくと共に
家でゆっくり体のケアをして過ごしましょう。
 

まとめ

今回は、月と女性の関係をテーマに月の満ち欠けに合わせたオススメの過ごし方を解説しました。
 
●月の引力は、地球だけでなく人間の身体にも影響を与えます。
●特に、女性の身体は月の周期に合わせて変化していくので、それを意識した生活を送るのが健康に過ごす秘訣です
●新月・上弦の月・満月・下弦の月で、過ごし方を変えてみましょう。
 
最近は毎日の月の満ち欠けが分かるスケジュール帳やカレンダーなども、たくさんありますね。
それらを活用して、毎日ほんの少しだけ、月の周期に目を向ける習慣を身につけてはいかがでしょうか?
そうすることで、自分の心身のちょっとした変化に気づく繊細な感性を磨くきっかけになってきます。


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