暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編-

白湯の飲み方と作り方。 飲む時間、回数、体質別の温度を知ってデトックス効果を引き出そう!

最強の毒出しドリンク「白湯」とは?

水を沸騰させてから80℃くらいに冷ましたお湯が「白湯(さゆ)」。
アーユルヴェーダにおいて、白湯は、体内にたまった毒を出して浄化してくれる、最強の毒出しドリンクといわれています。
今回は、そんな白湯の効果から作り方、飲み方のポイントや体質別の違いをわかりやすく解説します。

白湯を飲むことで得られる7つの効果

白湯は、むかしは「湯冷まし」ともいわれ、病弱な人や子どもがお腹をこわさないように飲んだもの。ほとんど味がしないため、はじめは飲むのを受け入れられない方も多いかもしれません。

ところが、白湯の味はとても重要。味をどのように感じるかで、自分の体調がチェックできます。白湯が甘く感じられたら、体調は万全です。
さあ、朝と晩に白湯を飲み、消化力を強化して、毒素を排泄できる身体を手に入れていきましょう!

効果① デトックス効果
白湯は消化力を高め、体内にたまった未消化物「アーマ」を溶かし流します。
また代謝をあげて燃えやすい身体づくりに役立ちます。

効果② 肌トラブルが減る
アーユルヴェーダでは、消化不良が肌のトラブルを引き起こすと考えます。
肌がきれいな人は、腸がきれいな証拠。白湯は、腸の毒素を浄化する力が認められているので、肌をきれいにする効果が期待できます。

効果③ 便秘改善
アーユルヴェーダでは、便秘はヴァータ(冷えと乾き、不規則の性質)の過剰から引き起こされると考えます。冷えと乾燥の毒素を、白湯はデトックスしていくので、便秘解消が期待できます。

効果④ 冷え性の改善
白湯は水に火の力が加わっています。そのため、身体の代謝を上がりやすくなります。逆に、食事中も氷が入ったものをとると、代謝が下がってしまい、さらに冷えてしまうので気をつけましょう。
また、白湯であっても、食後30分はとらないようにしましょう。

効果⑤ 花粉症をやわらげる
アーユルヴェーダでは、体内に「スロータス」と呼ばれる管(くだ)があると考えます。その管には、呼吸器の管も含まれます。白湯は、管の中のアーマ(未消化分)カパの過剰も浄化するため、呼吸器もデトックスでき、カパ(重さと粘りの性質)を取り除き、花粉症がやわらぐのです。

効果⑥ 肩こり・腰痛の改善
肩こりや腰痛は、ヴァータの過剰から引き起こるとされています。白湯で代謝が上がることで、冷えや乾きの質が緩和され、結果として、肩こりや腰痛も軽減していきます。

効果⑦ 偏頭痛にも効き目あり
頭痛は、緊張や不安、冷えやアーマ(未消化物)の蓄積から引き起こるといわれています。白湯だけでアーマが洗い流され、頭痛が緩和したという声を多くききます。効果が出たということは、身体の全体的なバランスがとれた証拠でもあります。

どうして万能な効果があるの?

5つの要素が含まれた「パーフェクト・ドリンク」だから
万能な効果の理由は、「火を高めて身体をあたためるから」というのももちろんですが、そもそも白湯が「パーフェクト・ドリンク」であることに大きく由来します。

きちんと作った白湯には、アーユルヴェーダでいうところの、自然界の5つの要素「地、水、火、風、空」がすべて含まれています。バランスがととのった、「完全な飲みもの」なのです。そのため、身体をつくる不足している要素をまんべんなく補完し、バランスしてくれます。

白湯に5つの要素が含まれているのはなぜ?
水、火……水を沸騰させることで、火のエネルギーが取りこまれるのが理由です。それが熱を増やし、消化促進効果を持つと考えられます。
地……白湯を作るときに使う、やかんや鍋に含まれます。
風……沸騰後にやかんのふたを取ることで蒸気が舞い上がり、風を取りこみます。
空……水が蒸発すると形が見えなくなります。見えないものは、無限の可能性を持つ「空」のエネルギーなのです。
 

かんたん!白湯の作り方

1.やかんに水1リットルを入れて、強火にかけます。土鍋か鉄瓶だとなおよいです。
2.沸騰しはじめたら、ふたをとり、大きな泡が立つくらいの火にして10分以上沸かし続けます。
3.火を止めてコップに移し、80℃くらい(季節や体調で調節)に冷めたところで、ズズッとすするように飲みます。
4.残りの白湯は保湿ポットに入れて、好きなときに飲みましょう。
白湯の作り方は、古書には半分の量まで煮詰めることが記されていますが、水の質がよい現代では、そこまで煮詰める必要はありません。水道水の残留塩素やトリハロメタンは、やかんのふたを開けて10分以上沸騰させれば気化しますので、これを白湯とすれば十分です。電気ポットでもカルキ抜きで沸騰させれば同様です。

白湯を飲むときの4つのポイント

白湯の効果を最大限に発揮するためには、正しい飲み方をすることが大切です。もちろん、1度飲むだけでは効果があらわれませんので、以下のポイントを参考に、毎日きちんと習慣づけて飲みましょう。

1.朝起きたら飲む
朝起きたらまず1杯。夜のうちにたまった毒を洗い流し、消化を促してくれます。特に、起床後15分以内にゆっくり飲むのがおすすめ。朝の1杯を習慣化するだけでも、体の変化が実感できます。

2.可能なら1日約1L飲む
一度に飲む量は、コップ1杯(150~200ml)が適量です。これを1日に5~6杯(約1L)以上飲むと、毒出し効果が高くなります。ただし、無理は禁物。量も体調にあわせ、これだけ飲むと限定しないことが大切です。

3.トイレに行くたびに飲む
失った水分をすぐ補給するという意味で、トイレに行くたびに白湯を飲むのもおすすめ。

4.食事前と食事中に飲む
食事前と食事中にも、飲みましょう。食べものの消化を促してくれるため、快適な食事が楽しめます。

体質別の白湯の飲み方

白湯の飲み方は、体質ごとに変わります。季節や体調に応じて、そのときの体質の状態をみながら、一番おいしいと感じる温度で飲むことが大切です。下記を目安に40~80℃の白湯を1~2リットル、喉の渇きに合わせて飲んでください。キンキンに冷たい飲みものは避けましょう。

ヴァータ体質の人
風の質で冷えやすいヴァータ体質の人は、舌があたたかいと感じる60~70℃の温度に冷まして飲みましょう。1日あたりの飲む量は、乾燥を潤すために、お腹が満たされる2リットルほどがよいでしょう。ほのかな甘味や酸味のあるカモミールやレモングラス、ローズヒップなど、ヴァータを鎮めるハーブティーもおすすめです。

ピッタ体質の人
熱い性質を持つピッタ体質の人は、40~50℃程度のぬるめの温度がおすすめです。ピッタ体質は発汗が多いため、白湯は多めに摂りましょう。暑い季節には常温の水が快適なことも。ピッタを鎮めるローズウォーターやミントティーを飲むのもよいでしょう。
※胃腸から出血があるなど、ピッタが増大している状態には白湯はすすめられません!

カパ体質の人
水の質で冷えやすいカパ体質の人は、舌が熱いと感じるくらいの70~80℃の温度で体をあたためましょう。温性を高めるシナモンやしょうがなどを使って、好みのスパイスティーを飲むのもおすすめです。

白湯を飲むときの注意点

沸騰させたお湯に冷たい水を入れて温度を下げたり、一度沸かした白湯の沸かし直しはNG。ととのっているバランスが乱れてしまいます。また、胃腸から出血しているときはピッタが高まっている証拠。絶対に控えましょう。

消化を促進し、体にたまった毒をきれいに洗い流してくれる「白湯」。さっそく、毎日の習慣に取り入れて、心地よい朝の目覚めと、快適な美容・健康状態を実感してみてください!

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