はじめてのアーユルヴェーダ -キホン編-

アーユルヴェーダを生活に取り入れる方法!年代、時間、季節ごとの習慣と過ごし方

アーユルヴェーダを生活に取り入れる理由

アーユルヴェーダにおいて、もっとも大切にされているものの一つに、日常生活の過ごし方があります。近年、生活習慣が病気の原因になることが明らかになりました。そのため、特別な健康法を行う以上に、毎日の生活習慣が見直されています。アーユルヴェーダでは、古代インドの時代から、生活習慣が病気の原因になると考え、その人に応じた生活習慣を提案してきました。
 
なぜなら、同じ家族でも一人ひとりの体質や体調は異なるから。全員が同じ健康法を実践しても、同じ効果があるとは限りません。基本的に体質に合ったものというよりは、体調に応じた処方箋が大切となります。一人ひとりの個性にあわせてライフスタイルを考えるのがアーユルヴェーダです。
 
今回は、アーユルヴェーダを日常生活に取り入れる方法と、その理由について紹介します。
 

朝昼晩、時間帯別の過ごし方

アーユルヴェーダでは、時間帯ごとに過ごし方を変える必要があります。なぜなら、時間帯ごとに体内のドーシャのバランスが変わるから。ヴァータが強まる時間帯があれば、カパが強まる時間帯もあるのです。以下では、朝昼晩それぞれの過ごし方について説明します。
 

一日のスタートが重要。朝の過ごし方

一日のスタートは目覚めから。「朝はエンジンがかからない」「朝の食事は時間がない」など、忙しい毎日を余儀なくされている方ほど、少し立ち止まって、生活を見直しましょう。
 
夏でも冬でも、朝は6時前に起床できていますか?特に、夏は朝日が昇るのも早いです。それにあわせて、早く目覚めるようにしましょう。「そんなの無茶だよ!」というあなたは、少しずつで構いません。朝の日課にできそうなものを、以下の中から選んでみてください。
 

1.朝はヴァータの時間に起きる

夏なら朝4時頃、冬なら5時半ごろ。この時間帯は「ブラフマ・ムフールタ(神聖な時間)」と呼ばれ、もっともよいエネルギーに満ちています。現在のライフスタイルに応じて無理のない程度で始めてみましょう。
 

2.起きたらすぐトイレに行く

朝の尿は、自分の体調を知る目安になるともいわれています。濁りがないこと、においが強くないことが理想です。もともとアーユルヴェーダには尿検査があるくらいです。また朝に排便があることは、理想です。下痢気味はピッタの過剰です。また便秘気味や便がコロコロしてウサギの糞のような状態はヴァータの過剰です。排便後沈むような重すぎる便はアーマ(老廃物)が溜まっていたり、カパの過剰を示します。朝の排便や尿のチェックもしてみましょう。
 

3.朝の3点マッサージで体を目覚めさせる

用意するもの
敷きもの(バスタオル、ビニールシートなど、油がついてもよいもの)、オイル
 
やり方
部屋を適温にします。頭のマッサージからスタートし、耳、足裏の3点をマッサージ。終わったら、オイルを軽くタオルなどで拭き取り、シャワーを浴びるか入浴します。少し熱めにすることで発汗し、体を軽くします。
 
”オイルマッサージのやり方を詳しく説明した記事はこちら”
アーユルヴェーダのオイルマッサージ。効果と方法、体質別の注意点など解説 

4.洗面、口腔ケア、鼻腔ケア

舌のお掃除
歯磨きの後、舌苔をとっていきましょう。
専門のタングスクレーバーおよびスプーンの丸い形状の部分で、舌の奥から舌先に向けて、3列やさしくこすります。舌のお掃除は、唾液の分泌を促し、消化をよくするため、口臭を予防する効果があります。
 
ネーティー
鼻に塩湯を通す方法。鼻腔内の異物や、粘液をきれいにし、嗅覚や味覚を正常にします。鼻洗浄の専門ポット、なければ急須を使います。30度から37度ほどのぬるま湯1カップに、塩を少々加えて、片鼻から塩湯を注ぎ、反対の鼻腔から流していきます。その後片鼻をおさえながらふんふんと鼻の中の水を鼻をかむようにして出していきましょう。
 
ごま油およびアヌタイラの点鼻
十分に鼻の中の水がなくなったら、鼻にごま油(ゴマサラダ油、および太白ごま油など)および鼻の点鼻用のアヌタイラと呼ばれる薬草オイルを片鼻に3滴ほど点鼻します。しばらく鼻左右にこすり、十分に鼻の中に浸透したら、反対の鼻にも同様に行います。
 

5.ごま油のうがい

ガンドウーシャと呼ばれるごま油を口に含みうがいする方法。10ml程度の加熱処理したごま油(太白ごま油を100~110度までゆっくり火を通したの)を口にいれ、クチュクチュとして数分うがいます。その後飲み込まないで、必ず吐きだします。吐きだしたものは可燃ごみとして処理してください。

”ごま油うがいの詳細はこちら”
アーユルヴェーダでごま油のうがい方法。口内の毒素を洗い流して美容健康をお助け! 
 

6.朝のヨーガ

太陽礼拝と呼ばれる一連のヨーガのポーズを数回行う。体を目覚めさせていきます。無理のない程度行うことを習慣としてみましょう。
 

7.白湯を飲む

朝の白湯は代謝を上げる効果が期待できます。歯を磨き、さらには舌の掃除も行った後、白湯を飲み体の代謝を上げていきましょう。
 

8.朝の散歩

朝、朝日を浴びての散歩は朝から体のリズムを整え、朝の過剰なカパを減らして、活動的にさせることができます。日課として行うためにはいつもより15分程度早起きして歩いてみましょう。気分も爽快になり新たな一日のスタートを切ることができます。
 

昼食はしっかり食べる。昼の過ごし方

 

昼はピッタが優勢。消化力が高まる時間帯

一日のうち、一番消化力が高まるのが、ピッタが優勢なお昼の時間。食べたものがしっかりと消化されるため、アーマ(=未消化物)を生みづらいといわれています。本来、消化によくないとされる肉や魚、乳製品も、この時間にいただくと、寝るまでに問題なく消化されます。とはいえ、その時の体調や空腹の度合いと相談することが、なによりも大切です。また、ピッタは火のエネルギー。お昼の時間帯は頭がさえ、仕事や勉強にも情熱的に取り組むことができます。
 

午後を過ぎるとヴァータの時間

午後を過ぎるにつれ、少しずつ疲労が感じられるのは、ヴァータの時間に移っていくからです。3時のおやつの時間も、お菓子をいただくよりは手を休め、リラックスする時間を確保しましょう。おすすめなのは、レモンのはちみつ漬けと、温かいお茶をいただくこと。増えてきたヴァータを減らし、安定と落ち着きを取り戻しやすくします。
 

午後のショッピングは魔の時間

午後のショッピングは魔の時間です。ヴァータが増えている時のお買い物は、無駄なモノや衝動買いをしやすく、計画性を失いやすいからです。そんな時は一回落ち着き、ティータイムをとりましょう。お茶を飲みながら買い物のリストを作ってみたり、衝動買いに駆られた時も、それが本当に必要かどうか、じっくり考えてみます。
 
ヴァータは「軽い」「散る」などの性質です。「フットワークを軽くする」「気軽にチャレンジする」など、ヴァータを味方にしていけるとよいのですが、その軽さのあまり、収拾がつかなくならないように気をつけましょう。
 

一日を振り返りながら眠る。夜の過ごし方

カパが優勢な時間帯。太りやすいので食事に注意!

夜はできれば、8時までに夕食を済ませましょう。時間に追われずホッとできる時間を作ることが大切です。また、食事も消化に負担がかからないものを食べてください。
 
夜の6時から10時は、カパの時間です。夜の食事は、日中よりもたまりやすいです。油ものなどの重い食事は、体内にどんどん蓄積され、脂肪をふやすことになります。
 

リラックスして眠りましょう

また、よい眠りを確保することも大切です。その日の出来事を後悔しながら寝てしまうと、悪い記憶が蓄積され、翌日以降の行動にも影響を与えます。
 
夜はあなたの時間。よい眠りを実現するためにも、好きな過ごし方をするのが一番です。ゆっくりお風呂に入ったり、好きな音楽を聴いたり、自分にたっぷりとご褒美を与えて、体や心をリラックスさせましょう。「豊かさに触れる」ことがカギです。また、ピッタが過剰な場合は、月を鑑賞すると、良質な冷性が得られます。
 

太陽と月

月の満ち欠け、太陽のエネルギーの変化もドーシャに影響します。
太陽は「温かい」「赤」「速い」「薄い」などの属性を持ち、認識力や意識を高めます。日差しが強まると、ピッタが増えます。
月は「寒い」「白」「遅い」「濃い」などの属性を持ち、感情や知性を生み出します。満月の夜にはカパが増え、海水も高くなり、すべての生命は水のエネルギーが過剰になっていきます。女性は生理痛やむくみに悩まされます。
 

年齢ごとに異なるドーシャの働き。年代別の過ごし方

アーユルヴェーダでは、年齢もドーシャに影響します。年齢にあわせた生活を心がけ、きめ細やかなバランスを図っていきましょう。
 
これは、人生設計を立てるのにも大きなヒントとなります。アーユルヴェーダでは、人生を4つの時期にわけ、「四住期(アーシュラマ)」と呼んでいます。四住期は、0~25歳までを「学生期」、25~50歳を「家住期」、50~75歳を「林住期」、75歳以上を「遊行期」と定義しています。以下では、それぞれの時期に強まるドーシャと、過ごし方を紹介します。
 
ちなみに、日本を代表する作家のひとり、五木寛之氏は、「林住期」と「遊行期」に関する小説を書き、老後の過ごし方などを読者に問いかけました。
 
0~25歳 カパ優位の学生期
カパが増える時期。乳児は、カパを増やす性質を持つ母乳やミルクで育ちます。子どものうちは、肺炎、咳、風邪、鼻の粘液分泌過多など、カパ異常にかかりやすいです。カパの優勢は、16歳まで続きます。人生の礎を築く大切な時期で、多くのことを学び、構築していきます。16歳を過ぎると、次第にピッタが増えてきます。
 
25~50歳 ピッタ優位の家住期
成人期の16~50歳には、ピッタが優勢になり、活動的で活力に溢れます。家庭を築き、仕事にも情熱的に取り組みます。
ピッタの異常には注意が必要です。体では消化器系のトラブル、心ではイライラや怒りのコントロールなどが大切です。人間関係においても、出世の競争など、ピッタを増やす要因が多い時期です。
 
50歳~75歳 ヴァータ優位の林住期
年を重ねるにつれ、やせ細ったり、息切れ、関節炎、記憶障害、皮膚のしわなど、ヴァータの異常が目立ってきます。ただしまだピッタのエネルギーもあるので、現代では、この時期は後進のアドヴァイザー的な役割を担うことも勧められます。定年退職後、何もしない毎日を送っているとヴァータが急速に増えて老け込みが加速します。
 
75歳~ の遊行期
ヴァータの特性を活かし、真理の追究に向かっていくのもこの時期です。ヴァータは、風のエネルギーです。意識を高めて、生まれてきたことの意味や真理の探究に関わるとされています。体は徐々に枯れていきますが、意識を高め真の自己に向き合う時期とされています。まさにQOD(クオリティ・オブ・デス)死の質を高めることなども大切になる時期です。
アーユルヴェーダは幸せな寿命を生きるために生まれた医学とも言われます。人生の流れの中で、老齢期を大切に有意義に過ごすヒントとするとよいのではないでしょうか。
 

春夏秋冬+梅雨。季節ごとの過ごし方

ドーシャのバランスは季節の変化の影響を受けています。季節に応じて生活の仕方を変えていくことが大切なことです。
 
まず春は、冬の間に増大したカパが溶け出していきます。特にカパ体質やカパを過剰にしている場合、年齢的にカパが増えやすい子供は、春は要注意です。
 
その後夏が近づくにつれ、ピッタが増大していきます。湿疹や下痢、食欲不振や夏バテなどが出やすくなります。この時期は特にピッタ体質や働き盛りの年代の方々は要注意です。
 
晩秋から冬にかけては、ヴァータが増大し、腰痛や乾燥性皮膚炎などを起こしやすくなります。とくにヴァータ体質や老人は要注意です。この時期はできるだけ体と心を温め、保湿にも注意します。季節によっての過ごし方を知って元気な毎日を送るヒントにしてみましょう。
 
豆知識ですが、インドでは一年を以下の6つに分けています。
 
  • シシラ(冬)
  • ヴァサンタ(春)
  • グリーシュマ(夏)
  • ヴァルシャー(雨期)
  • シャラダ(秋)
  • ヘマンタ(冬)
季節の変わり目の前後2~4週間くらいには、浄化法をすることが勧められています。
 
春(2月中旬~5月初旬)
春が近づく時期にはパンチャカルマを行うことが勧められます。春は、カパが溶け出す季節です。カパが過剰になる春は、毎日ヨーガと瞑想を続け、適度な運動は、体の重さや切れの悪くなりやすい春に、特に大切です。
 
春はカロリーをそれほど必要としません。昼寝を控え過剰なカパを増大しないように努めたり、甘いものや高タンパクの食事もさほど必要ないので体に負担のないような食事を心がけてみましょう。スパイスなどを使う工夫もよいでしょう。
 
また春は山菜類のような苦味の味をもつ食材が日本でも多く見受けられますが、山菜の天ぷらなど、重くなる調理は控える工夫が必要です。料理のポイントは調理時間を冬より短くし、それほど重くない食事をとるようにしましょう。
 
梅雨(6月初旬~7月中旬)
雨が続きじめじめと湿った日が続く梅雨は、3つの性質すべてのバランスが崩れやすい時期です。特に雨は水のエネルギーのため、体が重くだるくなってしまいます。さらに水のエネルギーは消化の火を低下させ、消化不良にもなりやすくなります。春の間に汗をかくような運動を心がけ水のエネルギーを減らせば、不調を軽くできます。
 
夏(7月中旬~9月上旬)
熱くて湿気がある気候は水分が体に溜まって全身がむくむこともあります。といっても十分な水分をとりましょう。日焼けから皮膚を守るため水分が汗腺を通してたくさん出ます。そのため十分な水分をとるように心がけます。夏の時期は、炎天下での運動をはじめとして必要とする運動量を減らします。運動は最低限にし、温度が上がる前の午前中に行うようにします。炎天下や暑い環境では水分を十分にとったり、帽子を忘れない事。一番理想は炎天下での仕事や行動をできるだけ控えることです。

夏は、手足への血液循環が増し血圧が下がりやすいので、心臓病、脳卒中などピッタを増やすような食事や生活習慣に注意(熱や鋭さを持つような食事や行動を控える)が必要です。
 
夏はウリ類などが市場に出回ります。旬の素材は夏の暑さをバランスするものが多くあります。積極的に選ぶようにしてみましょう。また冷却効果のある高タンパク質や炭水化物が向きます。アルコールを減らし、飲むのならワインがよいでしょう。温かいお風呂への入浴は10分以内にします。またお風呂の温度はぬるめにして、ミントなどを香らせることもよいでしょう。
 
秋(9月中旬~11月中旬)
初秋は、ピッタの増大した症状が出やすくなる季節です。その時期に、夏の間蓄積したピッタ(火のエネルギー)を早めに解毒していくため、パンチャカルマ(5つの浄化法)なども勧められます。また自分自身の体の状態に応じて、プチ断食などを行うこともこの時期に勧められます。
 
秋のプチ断食のやり方
① 断食の前日の夜の食事を軽めに早めに済ます。
② 断食の日は、朝昼夜ともに白湯で過ごす。
③ 翌朝はまた軽い朝食をいただく。

またはピッタをバランスするギー(精製バター)を、朝大さじ一杯いただく断食法も勧めれています。
断食法は、ヴァータがアンバランスしているような方や生理中や妊娠中にはお勧めできません。
 
秋が深まるとヴァータに関係した問題が出やすくなります。
特に日本の秋は、「食欲の秋」「芸術の秋」「運動の秋」など秋を堪能する言葉が多くあります。この時期は、ピッタの過剰を鎮める風習とも考えられる「月見」がありますが、月は、アーユルヴェーダではピッタを鎮めるとされるものです。
日本の風習と重なることも面白いことですね。また日本の秋は、新米の収穫や豊富な自然の実りがあります。これらを堪能するためにも、早めに夏のピッタの悪化をバランスして、秋の豊かさを楽しむとよいでしょう。
 
冬(11月中旬~2月初旬)
秋の中ごろから冬にかけては、空気が冷たくなり乾燥してきます。そのためヴァータが増大し、腰痛や皮膚の乾燥が強くなります。また手足が冷え循環障害(高血圧、虚血性心疾患、脳血管疾患など)も起こりやすくなります。
ヴァータを増やさないようにヴァータと反対の温め潤いを与える性質のものを選ぶような生活がすすめられます。冬はまた規則正しい生活を送ることも大切です。オイルマッサージをした後、お風呂などに入り身体を湿熱で温めます。
 

手にとる色が大切!体質・体調別の色の選び方

アーユルヴェーダでは、色にも効果があると考えます。日ごろ持ち歩く小物、机に置くもの、食事の時のランチョンマット、スマートフォンケースなどの色を変えて、あなたのドーシャのバランスを整えてみてはいかがでしょうか。
 
ヴァータのあなたは暖色系を
ヴァータは軽く冷たく乾く性質のため、ピンクやオレンジ、黄色など温かさを与える暖色系が効果的です。

ピッタのあなたは寒色系を
ピッタは熱や鋭さがあるためブルーなどの寒色はピッタの過剰からくるイライラを鎮めます。

カパのあなたはオレンジ系を
カパの重さと停滞感には温かさと変化を与えるオレンジ色は最適な色です。
 

自分にあった音をみつけて、身体のリズムをととのえる

生活を送るうえでは、「音」の選び方も大切です。

アーユルヴェーダと並ぶものに、音楽のヴェーダと称される「ガンダルヴァ・ヴェーダ」というものがあります。朝から夜に至るまで、一日の自然環境を音楽で表現し、心身のバランスを図るものです。朝は身体や心を目覚めさせるような音楽で始まる自然のリズムを音で表したものです。

「音」「音楽」「楽器」とドーシャに対する影響
打楽器
太鼓などの打楽器は、地に足をつけ、安定感があります。まさにカパの地のパワーです。打楽器のもつ力強さは、心身が不安定な時や、足腰が弱っているときなど、パワーアップしてくれます。
 
●弦楽器
弦楽器は水のエネルギーを持ち、私たちの心琴に触れる音です。悲しい時には、弦楽器を奏でたり聴くことで、その感情を洗い流す効果が期待できます。カパが増え、感情を溜め込んでいる時や、ヴァータが増え、不安定になっている時などにおすすめです。

●金管楽器
金管楽器は、ラッパの音のように力強く、意思の力を高めるピッタのような働きを持っています。なにかに迷っている時は、金管楽器を鳴らすか聴いて、決断力を高め、一歩前に踏み出しましょう。
 
●木管楽器
風のエネルギーを持つ木管楽器は、ヴァータのような働きを持っています。知性を刺激し、繊細で知的な力を味方につける手助けになります。
 
またアーユルヴェーダには、「マントラ」という考え方があります。マントラとはインドの言葉で、ある種の音の振動や、エネルギーを伝える言霊のことを意味します。

ヴァータをバランスするマントラは、hrim(フリーン)という浄化をもたらし、楽しさを与えるとされています。ピッタは、sham(シャム)は平安、静けさ与える音とされています。カパは、hum(フン)などで負の感情をシャットアウトし、アグニ(消化の火)を高めるとされています。これらのマントラは、それぞれのバランスを図るとされています。

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