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暮らしに活かすアーユルヴェーダ -ジッセン編-

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アーユルヴェーダのハーブカタログ。 使い方と効果、よく使われているハーブを完全網羅!


アーユルヴェーダにおけるハーブの位置づけは?

アーユルヴェーダとハーブ。一見、ピンとこない組み合わせかもしれませんが、アーユルヴェーダとハーブはとても深く関係しています。
 
たとえばカレー。カレーには、10種類ものハーブとスパイスが使われており健康維持に役立てます。一年中暑い南のインドでは、ココナッツミルクにコリアンダーなどをカレーの材料として使用し、体の熱が上がらない工夫をほどこしているいっぽう、北のインドでは、ジンジャーなどの体が温まる作用のハーブ&スパイスが使われます。このように、食事の素材としてはもちろんのこと、オイルにハーブの成分を溶け込ませたものをつくるなど、体調管理やケアに、ハーブは長い間用いられてきました。
今回は、そんなハーブの使い方と種類について紹介します。
 

古代インドの家庭医学

アーユルヴェーダでは、体調管理や体内のバランスをととのえるために、ずっと昔からハーブを使ってきました。
アーユルヴェーダは世界最古の医学と称されても病気の治療を主に行う医学ではありません。むしろ個人の体と心の状態に応じ、病気の予防や健康増進を行うことを大切にし、生活や生き方の知恵を提供するものです。その中で普段の食事は大変重要な位置を占めています。
 
アーユルヴェーダにはまさに医食同源の原理があり、薬草(ハーブ)も食物の中に入れられキッチンファーマシー、つまり台所にあるものは薬という考え方です。
 

台所が薬局というキッチンファーマシー

アーユルヴェーダの生まれ故郷・インドでは、台所には必ずと言っていいほどスパイスボックスがあります。このスパイスボックスは、日ごろは調理に使われますが、いざというときには薬草ボックスとしての役割に早変わりします。
 
たとえば、子どもがおなかの調子が悪い時には、ワイルドセロリシードとも呼ばれる消化器系と呼吸器系に効果的なアジョワンシードを使って調理し、改善を図ります。アジョワンシードはお腹の張りや消化不良の際にインドではよく使われるハーブです。含まれるチモ-ルという成分には防腐、殺菌作用があるとされています。
 
また、インドの家庭の庭にはたくさんのハーブが生えています。中でもシソ科のホーリーバジルは、「不老不死の妙薬」とも呼ばれ重宝されてきました。風邪の時はホーリーバジルに他のハーブ、しょうがなどを混ぜ合わせてティーとして飲んだりスープにしたりします。「台所こそがファーマシー(薬局)」ともいわれ、アーユルヴェーダではハーブとスパイスはまさに家族の体調管理に欠かせないものでした。
 

ハーブの使い方は?

アーユルヴェーダでは、ハーブを個人の体質や体調に合わせて選びます。ハーブは料理、飲み物、マッサージなど、昔から多様な場面で使われています。中国の漢方薬をイメージしていただくと、アーユルヴェーダの中でのハーブの役割が見えてくるかもしれません。例えば、風邪薬で有名な葛根湯もクズやシナモン、リコリス(甘草)などのハーブで処方されています。これらは体を温める作用のハーブなので、体の冷えが原因の風邪に処方されます。
 

どんな効果が得られるの?

アーユルヴェーダでは、すべての食べものや植物が、「ドーシャ」と呼ばれる体内のエネルギーに作用すると考えます。そのため、ハーブやスパイスが体内のドーシャにどんな影響を与え、体や心にどのように作用するかを理解して使うことが大切です。以下は、ハーブやスパイスの代表的な効果です。
 
①鎮静作用  神経を緩和したり落ち着ける作用
②活性作用  体や心を鼓舞してパワーアップさせる作用
③浄化作用  排出を促すデトックス作用
④若返り作用 体や心をイキイキさせる作用
⑤美容効果  美肌、ダイエットなどの美容効果
 

アーユルヴェーダでよく使われるハーブ&スパイス11種。完全網羅カタログ!


トリカトウ
3つのスパイスのミックス。黒コショウ・ショウガ・ピパリ(長コショウ:日本ではフィファチ)を同じ量で混合した、「3つの辛味」という意味の調合スパイス。
消化の火(アグニ)を刺激し、燃え立たせる働きがあり、重い食事や消化が悪いようなときの消化促進剤的として役立ちます。解毒剤的な役割もありますので風邪の時、食欲不振、ぜい肉や肥満の改善にも役立ちます。長コショウは少し聞きなれないかもしれませんが、日本では石垣島などでも栽培されており、フィファチ、ヒバーチとも呼ばれます。インド名はピッパリー。消化不良、鼓腸、疝痛、気管支炎、喘息などにも使用されます。
 
トリファラー
3つの果実のミックス。浄血作用が強い。便秘。妊婦には下痢の心配があり禁忌。
トリファラーとは、ハリータキー、ビヒータキー、アマラキーの三つの果実をミックスしたもの。このうち、ハリダキーは日本への輸入制限があり、入手する方法は個人輸入などに限られます。浄化作用が高く、夜、ミルクに混ぜて飲むことで、便秘への効果などが見込めます。ただし、妊婦には流産などが危惧され、禁忌です。
 
アシュヴァガンダー
かつては食品でしたが、平成23年に医薬品認定。脳機能全身の滋養強壮に作用を持つ。
アシュヴァガンダは、漢方薬の朝鮮人参的な位置づけですが、朝鮮人参よりも安価です。朝鮮人参の4つの効能疲労回復・生活習慣の改善・血行促進・更年期障害などへの作用が同様に期待できるとされています。最良の若返り剤で、筋肉、骨盤などヴァータ体質に効果的です。また、精神にとっても有効で、心リラックスさせ、元気を回復し、ストレス耐性を強化するハーブです。妊娠中の虚弱な女性にも向いており、胎児の安定を助けます。個人輸入で入手できます。
 
トゥルシー
風邪やインフルエンザに効果。肺や鼻腔から余分なカパを除去。感覚を鋭敏にする。
ほのかな甘味があり、クセがなく、飲みやすい味のトゥルシー。ホーリーバジルとも呼ばれます。風邪,咳、鼻づまり、頭痛、関節炎、発熱、鼓腸などへの効果が期待でき、インドでは「聖なるお茶」として免疫力を養うとされています。肺や鼻腔から余分なカパを除去し、プラーナ(生気)を増進させ、五感を磨くといわれます。大腸から過剰なヴァータを除去し、吸収力を高め、ストレスの緩和や老化防止など神経を強化しさらには記憶力を高めるとされています。
 
「副作用がない」「体調整える」「ストレスに対する抵抗力を高める」3つの作用をもつハーブをアダプトゲンと呼びます。トゥルシーはアダプトゲンの一つで有効なハーブとされています。トゥルシーを手軽に取り入れ効果を得ることができる処方の一つにはちみつと一緒に取る方法があります。すこし鈍った精神を手軽に明瞭にしる効果が期待できるとされています。妊娠中は多量にとることは避けたほうが良いとされます。

インドでは家族で毎日一枚の葉をいただき、富と繁栄をお祈りするとされます。このハーブは吉祥天、インドではラクシュミーが宿るハーブとして知られています。
 
ブラフミー(ゴトウコーラ)(ツボ草)
精神安定作用。冷性。カパとピッタを鎮静。
インドではブラーミーと呼ばれ、神経と脳細胞を活性化し、記憶力の増進、若返り効果があります。免疫力を高め、体内を浄化し、栄養補給副腎を強めます。血液浄化、湿疹や皮膚感染症、慢性の皮膚疾患にも効果があります。ヴァータを抑えて神経を鎮め、ピッタに対しては強壮作用と若返り作用、カパを減らす作用があります。また、ハーブの中でもサットヴァ(純粋な質)が高いとされます。ただし多用することで頭痛や意識喪失などが起こることもあります。日本でも野にさく野草として知られています。
 
シャタヴァリー
女性の妙薬と呼ばれるアスパラガスの仲間。
ポリフェノールの一種植物性エストロゲンを多く含み、ホルモンバランスを図る効果などが期待できます。シャタヴァリとは、百人の夫を持つという意味。女性の生殖器に対する強壮作用と、若返り作用があるとされます。女性生殖器の衰弱、全身の精力減退、不妊症、更年期障害、下痢、病後の回復期、慢性発熱などに使われます。ちなみに、男性のための若返り剤の代表はアシュヴァガンダです。
 
グッグルー
甲状腺ホルモンの作用を高め、高脂血症、肥満、更年期障害に良い効果がある。
グッグルの類似のものに没薬(ミルラ)があります。グッグルは樹脂で、ミルラ同様、強力な浄化作用と若返り作用を持っています。ヴァータやカパ体質の人には、若返り作用がありますが、長期に服用するとピッタを憎悪させるので気をつけて。皮膚や粘膜などの疾患にも使用されます。神経組織の再生を促し、脂肪、毒素、潰瘍を除去し、関節炎の特効薬とされます。
 
アマラキー(アムラ)
インドでは三大薬果の一つ。
若返りハーブとして、心臓強化、発汗、肝臓強壮、消化促進、毛髪強壮、抗炎症作用などの効果があるとされるアーユルヴェーダの代表的なハーブの一つです。ピッタを調整して、血液、骨、肝臓、心臓を若返らせ、新しい体組織を生成します。口腔内を浄化し歯を強め、骨に栄養を与えます。天然ビタミンCが豊富で全身の強壮剤的な役割を担っています。急性の下痢の際の使用は控えたほうが良いでしょう。
 
サフラン(ナーガケシャラ)
ヴァータ・ピッタ・カパ、どのドーシャも鎮静するサットヴァ(純粋な質)の作用を持つ。
スペインのパエリヤや、インドでも黄色い色のご飯に使用されます。代謝を促進し、血液や女性の生殖器系を活性化。生理痛、月経不順などの改善にも役立つため、女性にとっては最良の刺激剤となります。また、皮膚や顔色を良くし、血液浄化、強精作用などをもたらします。よく似たハーブには、紅花があります。インドでも紅花をサフランとして販売することがあります。
 
ターメリック(サンスクリット名:ハリドラー)
ヴァータ・ピッタ・カパに良いアーユルヴェーダではどんな人にもまんべんなく使える万能なハーブ&スパイス。ただし多用するとヴァータを増やします。たんぱく質の多いものに加えられることで、腸内細菌叢に作用しガスの発生を防ぎ、肉食を多くとる方には欠かせないものです。肝臓や皮膚の不調に高い効果を持ちます。はちみつと混ぜて筋肉痛、捻挫、打撲などには外用としても使用されます。また、うがいでは咽頭炎や風邪予防に。ただし、受胎を妨げるので、妊娠を希望する方は多量の使用を控えてください。
 
アロエ(サンスクリット名:クマーリ)
便秘・肥満・発熱・月経困難・更年期障害などに効果的。
ヴァータ・ピッタ・カパの3つのドーシャのバランスをととのえます。アグニ(消化の力)を高め、酵素の働きを強化し、強肝剤としても役立ちます。特に女性の生殖器系に効き、生理痛にも効果があります。外用にも使用され、やけど、創傷、ヘルペスなど、皮膚の炎症改善に役立ちます。妊娠中は使用を控えましょう。
 
これらの薬草入手先
 

手軽に入手できるアーユルヴェーダハーブ&スパイス14種

 
オレンジピール
緊張感を緩和、気分を明るく変えます。
中国の漢方薬でも、陳皮(ちんぴ)として登場しているオレンジの皮。オレンジの原産国はインドや中国。十字軍が遠征の戦利品としてヨーロッパに持ち込んだといわれています。楽しく物事に取り組め、スムーズにこなせるように励ましてくれる香りを持っています。
学名 Citrus aurantium(ミカン科) 
別名 アマダイダイ
使用する部位 果皮
辛味、苦味
 薬力源 熱性
 おもな作用 健胃、鎮痙、鎮静
使用上の注意 特になし
 
 
カモミール・ジャーマン
不眠や疲労、乱れた精神の安定に。
生命力の強いハーブ。近くに生えている植物の病気を治して、元気にする働きをもち、「植物のお医者さん」とも呼ばれます。アーユルヴェーダから見るとヴァータ、ピッタ、カパにオールマイティに使用できます。作用が穏やかで、まさに赤ちゃんから年配者に至るまで使用されるハーブです。
 学名 Matricaria chamomilla(キク科)
別名 カモマイル、カミツレ
使用する部位
甘味、苦味
薬力源 冷性
おもな作用 抗炎症、消化促進、鎮痙、鎮静、鎮痛、発汗
使用上の注意 キク科アレルギーの人は注意
 
カレンデュラ
炎症を鎮める効果がありピッタのバランスを調整します。優れた抗炎症作用があり、外用としてもよく使用されます。皮膚の炎症や日焼けに有効です。発汗をうながす作用があるため、熱があるときにお茶として飲むのがおすすめ。月経前のイライラや、更年期や月経時に胃に不快症状が出るときにも効果的です。また、苦み成分が胆汁の分泌を促進。
学名 Calendula officinalis(キク科)
別名 マリーゴールド、キンセンカ
使用する部位
辛味、苦味
薬力源 冷性
おもな作用 抗炎症、抗菌、発汗
使用上の注意 キク科アレルギーの人は注意
 
ギンコウ
血液を巡らせ、脳を活性化します。
血液の循環をうながし頭痛や肩こり、冷え性に有効です。街路樹としておなじみのイチョウの葉のこと。苦味が強いので、サプリメントで摂取しても良いでしょう。特に大脳の血液循環をよくするので、脳の働きを活発にし、記憶力や集中力を高めたり、アルツハイマーの進行を遅らせたりするといわれています。
学名 Ginkgo biloba(イチョウ科)
別名 メイデンヘアツリー、イチョウ
使用する部位
甘味、辛味、苦味
薬力源 冷性
おもな作用 血管拡張、抗酸化、収斂、発汗
使用上の注意 医薬品との併用に注意。子供のへの使用は避ける
 
コリアンダー
ピッタ体質の人におすすめで、食欲・消化を促進します。
アジア料理に欠かせないハーブで、独特の香りが食欲を増進させ、消化を促進してくれます。体内の火や熱を減らしたり、食物の辛さを弱める効果もあり、肝臓への解毒作用があるともいわれています。特にピッタの過剰で起こる消化不慮に効果的。花粉症などのアレルギーや皮膚発疹にも使用されます。
学名 Coriandrum sativum(セリ科)
別名 パクチー、シャンツァイ、コエンドロ
使用する部位 葉、茎、根、種子
甘味、辛味、苦味
薬力源 冷性
おもな作用 消化促進、駆風、発汗、利尿
使用上の注意 過剰に摂取すると、腎臓を刺激するので注意。妊婦は控えめに
 
ジュニパーベリー
むくみの解消、ダイエットに効果を発揮。
ヒノキ科の常緑樹で松ぼっくりに似た果実をつける薬草です。人間が最初に使った植物のひとつとされ先史の遺跡で発見されています。昔から魔除けにも使われてきた木。お酒のジンの香りづけに使用されます。
学名 Juniperus communis(ヒノキ科)
 別名 トショウ、西洋ネズ
使用する部位 液果
甘味、辛味、苦味
薬力源 熱性
おもな作用 駆風、抗菌、消化促進、利尿
使用上の注意 長期の継続的な使用は控える。過剰摂取すると、ピッタを増大させる
 
ネトル
豊富な栄養素を持ち、貧血にも有効。
ビタミン、鉄分、カルシウム、マグネシウムなどを豊富に含むネトル。含有成分であるヒスタミンが花粉症などのアレルギー症状を緩和する働きがあるとされ、注目されています。肌荒れやニキビの予防・改善にも効果的です。また、血液を浄化し、増血する作用もあるため、貧血の人にもおすすめ。ヴァータやカパを減らす効果もあります。
学名 Urtica dioica(イラクサ科)
別名 セイヨウイラクサ
使用する部位
渋味
薬力源 冷性
おもな作用 血液浄化、抗炎症、収斂、利尿
使用上の注意 妊娠中、子供の多量使用を避ける
 
ハイビスカス
古くからの女性の味方、美肌効果も。
お茶にすると鮮やかな赤色で、さわやかな酸味が特徴です。クエン酸やビタミンCが豊富で、美肌効果があることで知られ、古くから女性の味方とされてきました。クエン酸は疲労回復効果もあるため、夏バテにもおすすめです。また、利尿作用があるため、むくみを改善する効果も。ピッタやカパが蓄積しているときにも有効です。
学名 Hibiscus sabdariffa(アオイ科)
別名 ロゼルソウ
使用する部位 花(がく)
 味 甘味、渋味
薬力源 冷性
おもな作用 健胃、消化促進、利尿
使用上の注意 特になし
 
ペパーミント
ヴァータ、ピッタ、カパに向きます。一つで鎮静、活性、解毒作用を持ち合わせています。
効果が多いハーブで、消化不良や食欲不振などの消化器系のトラブル、風邪や鼻づまりの予防・症状の緩和、吐き気を鎮める作用もあります。また、ピッタが増えたときに消化器系を冷やす働きもあります。
学名 Mentha piperita
別名 薄荷
使用する部位 地上部
辛味
薬力源 冷性
おもな作用 駆風、抗菌、鎮痙、鎮静、鎮吐、発汗、利尿
使用上の注意 子供の使用は控える
ユーカリ
スーッとする香りで、呼吸器系のトラブルに有効。
多くの種類があるユーカリは、ミントのような爽快感が特徴。特にカパの過剰に有効です。
抗菌作用や去痰作用に優れ、風邪や花粉症など呼吸器のトラブルに効果を発揮します。お茶はもちろん、蒸気吸入をするのもよいでしょう。また、抗炎症作用があるため、古くから傷の手当にも活躍してきました。むくみ解消効果も。
学名 Eucalyptus globulus(フトモモ科)
別名 ユーカリプタス
使用する部位
辛味
薬力源 熱性
おもな作用 去痰、抗炎症、抗菌、鎮痛
使用上の注意 長期の継続的な使用は控える
ラベンダー
豊かな香りに加えて鎮静作用もあり、精神的なストレスの緩和に最適です。ヴァータ、ピッタ、カパすべてに向いています。ヴァータには穏やかに作用し安眠や神経の緩和を、ピッタには冷却効果で鎮静、カパには呼吸器の浄化をもたらします。
学名 Lavandula angustifolia(シソ科)
別名 イングリッシュラベンダー、真正ラベンダー
使用する部位
辛味
 薬力源 冷性
おもな作用 去痰、抗炎症、抗菌、鎮痙、鎮静、鎮痛
使用上の注意 子宮を刺激することがあるので、妊娠中は使用量に注意
レモンバーム
不安を和らげ、集中力アップ&心地よい眠りにいざないます。
気持ちを前向きにする効果があり、緊張や不安を和らげ、集中力を高めます。鎮静作用も強く、夜にお茶を飲めば心地よい眠りにつけるでしょう。また、ポリフェノールが豊富で抗酸化作用が強いため、生活習慣病の予防やアンチエイジング対策にも役立ちます。ピッタが過剰になる夏に消化力や食欲を高めてくれます。
学名 Melissa officinalis(シソ科)
別名 メリッサ、セイヨウハッカ
使用する部位
 味 辛味
薬力源 冷性
おもな作用 抗菌、抗酸化、消化促進、鎮痙、鎮静、鎮痛、発汗
使用上の注意 特になし
 
ローズ
体質ごとにすぐれた効果を発揮する、女性の味方。
お茶にすると鮮やかな赤色で、さっぱりとした味が特徴。古くから美肌効果が高いことで知られており、肌荒れやしみの予防・改善に効果的。鎮静作用も優れています。ヴァータの人は生理不順や更年期障害のとき、ピッタの人には胃腸の不快感や肝臓機能が低下したときに、カパの人には気分が落ち込んだ時に特に効果的。
学名 Rosa damascena
別名 バラ
使用する部位
甘味、辛味、苦味
 薬力源 冷性
おもな作用 抗炎症、抗菌、収斂、鎮痙、鎮静
使用上の注意 特になし
 
ローズマリー
「若返りのハーブ」とも呼ばれる美容・老化防止の良薬。
料理に幅広く使用され、スーッとする独特の香りが印象的なハーブ。やる気を出したいとき、集中力を高めたいときにもおすすめです。血行を促進し、消化器系の機能を高める効果もあり、古くから美容と老化防止の薬とされてきました。冷え性や肩こり、頭痛などのトラブルにも適しています。ピッタを増大させるので、使用量に注意を。
 学名 Rosmarinus officinalis
別名 マンネンロウ、メイテツコウ
使用する部位
辛味、苦味
薬力源 熱性
おもな作用 抗酸化、血行促進、収斂、鎮痙
使用上の注意 特になし
 

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